2020-01-21

中が丸見え!な透明金型が金型屋とメーカーの架け橋に

東大阪のプラ型屋である有限会社津島様が透明の金型を活用した金型講座を企画中。

【前回記事をCHECK】
https://monooto.jp/clearmold

金型屋さん自ら講座を開いて教えてくれるなんてなかなか聞いたことがありません!
教わる方からすると贅沢でありがたい場ですが、津島さんからすると本業もある中で職人さんのお時間を「教える」ことに割くこととなります。
ー率直にお聞きしますが、津島さんにとってのメリットって何でしょうか…?
津島代表 立花さん
「金型屋の仕事や成形のことをメーカーや成形屋さんにもっと知ってもらえることですね。知ってもらえれば、説明や認識合わせに時間を取られることが無くなり、その分より良い方法を考えたり提案したりともっと有意義に時間を使うことができます。うちくらいの規模の会社だと金型の設計は外注というところも多いのですが、津島は設計も自社で行っています。自社だけでやっているとどうしても考えが凝り固まっていくものですが、知ってもらう場を作ることで意見や提案をいただけるようになればうちにとっても大きなメリットだと言えます。」
津島さんいわく、メーカー側の「これくらいできるよね!」と、津島さんのような製造側の「こんなのできへん!」の溝がなかなか埋まらないらしいのです。でもこの溝って『成形のことを知らない。知る場が無い。』がゆえに生まれているもので、誰が悪いって話ではないんですよね。じゃあ知る場を作ったら良いやんというのが津島さんらしい柔軟な考え方です。設計に携わる職人さん自らが講師となる意味があるわけです。
「金型はかなり小さいものでも30キロほどの重さがあります。弊社で製作できる金型で大きいものだと2トン。当然『ちょっと見てくださいよ』と持っていくことも困難ですし、見てもらったとしても成形の瞬間は見えません。理論上は理解できてもやはりその目で見て触れないとイメージがしづらいと思います。」
なるほど、製造に携わっていない人が金型成形の原理原則を理解することって特にハードルが高いのかもしれない…

●持ち運び簡単。
●樹脂がどう流れ込むのか中の様子が丸見え。
●型締め力や樹脂圧によって成形がどう変化するのか触りながら肌身で感じられる。
そう考えるとなかなか画期的!透明金型を囲んで成形をしてみながら打合せをするシーンももうすぐ見られるのでしょうか。
年明けから早速講座で使用する教材製作がスタートしています。まもなくリリースです。お楽しみに。
次回は実際に透明の金型を作ってくれた職人さんにお話をお聞きします!津島さんありがとうございました!