2020-02-18

生分解性樹脂用金型の研究を進めています

東大阪のプラ型屋、有限会社津島様。

今回は現在津島さまが力を入れられている生分解性樹脂用金型への取り組みについて、代表の立花様と営業の藤田様にお話を聞いてまいりました。今まで商社やメーカー、中国の協力工場などとの打合せを重ね着実に進めてきた生分解性樹脂用金型の研究。やっと形になり、先日の見本市の株式会社GSIクレオス様のブースでは生分解性樹脂×津島様の金型で成形したスプーンがノベルティとして配布されました。

原料はMater-Bi(マタービー)という生分解性樹脂。イタリアのノバモント社が開発した樹脂で、地中に埋めると微生物によって水と二酸化炭素に分解され、廃棄物発生を抑制する効果が期待されています。株式会社GSIクレオス様は代理店契約を締結し輸入販売を行っています。



代表 立花様

「見本市で配布したこのスプーンは弊社の金型で成形しました。スプーンというのはあくまでアウトプットの形なので今回は重要ではなくて、ポイントは生分解性樹脂マタービーでの成形ができたという点です。生分解性樹脂での成形に適した新たな金型の研究をして、弊社の高い技術力により今回形にしました。これは大きな成果といえます。」

ーどのような工夫をされたのですか?

営業 藤田様

「成形の際って樹脂を落として入れるだけなので入る粒の数にバラつきが出るものなのですが、一般的な樹脂は基本的にそういうバラつきがあっても既存の方法・金型で成形することができます。一方、廃棄物発生を抑制する用途で開発された生分解性樹脂は、この『バラつき』に対応すべく流動性を考慮した金型を開発する必要がありました。私たちは今このように、生分解性樹脂用に設計に工夫を加えた金型の提案をしているんです。」



ー具体的に津島さんにどんな相談ができるのでしょうか?



代表 立花様

「今の時代、商社やメーカーも含めものづくりに携わる企業にとって環境問題への取り組みは必須となってきます。私たちはメーカーや商社、中国の協力工場などとの繋がりもあるので、樹脂変更についてのご提案や既存の金型の成形ができる・できないの判断も可能です。相談を受けるというよりは、僕たちから幅広くご提案できるようにこれからたくさん走る予定ですよ!」



生分解性樹脂という言葉自体は一般消費者まで認知されてきてはいるものの、製造現場レベルではひと工夫施す必要があるのが現状だそう。金型の設計・制作から他社の金型のメンテナンスまで幅広く手掛けている津島様は経験、知識が豊富なプロフェッショナル揃いの少数精鋭の金型屋さん。お困りの際はぜひご相談ください。



今回もありがとうございました!