2020-02-24

製品に付加価値をつける半月一枚刃での超微細加工

八尾のものづくりを世界に発信するためのプロジェクト『YAOYA PROJECT』。八尾市の金型彫刻屋さん、赤坂金型彫刻所様も参加されています。

舞台は台湾。台湾の文化に馴染むプロダクトの発案からデザイン、製造までをクリエイターさんとタッグを組んで進めてきました。いよいよ形になり、台湾の展示会場にて現地の方々に手に取ってもらえる段階まで来たのです!



赤坂さんといえば、半月一枚刃を使った超微細加工がお得意です。昔の手彫り彫刻の技術と現代の精密機械加工を融合した『赤坂式半月彫刻法』です。

ちなみに、獺祭スパークリングのキャップは赤坂様の金型で作られています!

お写真左が従来のキャップ、右は赤坂様の金型で作ったものです。

デザインは同じでも、立体感の違いで印象が全然違いますね!この立体感を実現できたことでメーカーさんにも喜んでいただけたそうです。



このように立体彫刻や超微細加工を得意とする赤坂金型彫刻所様は今回のYAOYA PROJECTにおいてもこんな繊細な加工を施したアクセサリーを作成されました。

赤坂さん

「最初は薄い鉄板に刃物を入れてデザインをする予定でしたが、より造形的に面白いものにできないかと話し合った結果この丸みを帯びた形になりました。もともと凹凸面や曲面への立体彫刻をしているので、私にとってはこちらの方が得意分野でしたね。美しく、デザインに解離の無いように加工するのはとても難しかったです」



―現地での反応はどうでしたか??



「まだまだ課題は多いなと感じました。特に多かったのは『もっと日本らしいデザインが良い』という声でした。日本の皆さまには、台湾の街並みをモチーフにしたこのデザインをとても気に入っていただけたのですが、台湾の方々からすると富士山、着物、桜などわかりやすく日本を連想できるものが好まれるようです。今回はこのアクセサリーの初のお披露目で販売したいというよりは生の声を聞きたいというのが第一でしたので、貴重な意見をたくさん聞けて嬉しかったです。情報はインターネットでも得られますが、その国の雰囲気や現実感はやはり現地に赴いてみなければわからなかったと思います。今後は更にブラッシュアップ。次回のプロジェクトでこれが更に進化するかもしれませんし、全く違う形になるのかもしれません。」

自分自身が広告塔になろうということでペンダントを身に着け「いろんな声を聞きたい」と話す赤坂さん。やってみなければわからない!と多くの仕事に、人に、素材に出会って積んできた経験が赤坂金型彫刻所様の技術に詰まっています。赤坂さんとお話すると「なるほどこの製品はこの職人さんが作っているわけだ…」と納得するんですよね…繊細、美しい、そんな言葉がいつも浮かびます。


赤坂金型彫刻所への訪問はルーペ必須!
微細加工、精密加工にお困りの際はご相談ください。

赤坂さん、今日もありがとうございました。