2019-12-23

半月一枚刃でペットの毛並みまでリアルに再現できます

赤坂金型彫刻所様では金型彫刻だけでなく、『cocur(コクール)』という写真転写サービスにも力を入れています。

お客様よりお預かりした写真やイラストから陰影データを作成し加工機で加工するサービスで、真鍮、銅、アクリル樹脂、アルミニウム、そしてなんとプラチナまで様々な素材からオリジナルのチャームや記念プレートの作成が可能です。

赤坂さんとえばとにかく繊細な加工がお得意な職人さん。
リサーチの際にはルーペが欠かせません。

とっても繊細で細かいものをさらっと作られます。「さらっと」と言ったら怒られるのかもしれませんが、0.01mmレベルのお話を淡々とされるので、そんな印象を受けてしまうのです。

「すごいことなんやから、できますよってそんな簡単に言うたらあかんで!」とお客さんに怒られたこともあるそうで。笑

そんな赤坂さんが『コクール』を始められた裏には、自身も愛猫家であることから「特別な存在のペットを特別な形で手元に置いてあげることができたら…」という想いもあったそうですが、腕のある職人さんの言う「特別」はレベルが違います。

―生き生きとしない…?

赤坂さん

「最初のうちは作ってみたものの出来上がった製品を見たらなんだか生きた感じがしないなとしっくり来なかったんです。いろいろ試行錯誤した結果、刃の動かし方を少し変えることで毛の質感であったり立体感を表現することが可能になりました。」

プレスや鋳造では表現しきれない域ですね…刃の動かし方って?「いろいろ試行錯誤した」って?など気になるところがあるとは思いますが、ここは秘密です。ぜひ赤坂さんの工場を覗いて直接お聞きしてみてください

コクールはまだ立ち上げて間もないブランドですが、ペットが家に来た日、お誕生日、亡くなった日など特別な想いを持つその時に寄り添えるものとしてこれから様々な方の手に届いて欲しいです。

ぜひ『cocur(コクール)』をチェックしてみてくださいね!赤坂さん、今回もありがとうございました!

写真転写とだけ聞くと単純に聞こえますがデータを取り込んでマシンにセット…というだけの簡単なものではありません。写真やイラストを加工に適したデータに整えたり、刃をマシニングセンタに合わせて最適化したり…ここにも技が活きるのですね。ただし、それだけだと『生き生きとしない』らしい…。