プラスチック成型のための金型を製作している「有限会社津島」さん。優れた技術を持ち、今の日本を陰から支える工場さんです。今回はそんな津島さんが今力を入れている、中国工場との連携についてお伺いしました。
ー中国と連携することのメリットはあるのしょうか。
代表立花さんー
これまで弊社でずっと内製で製品を作っていたのですが、中国との連携をし、外製も可能になりました。そうすることで、これまでできなかった「量産」が可能になったんです。
2017年の終わりごろから中国との取引をはじめ、日本国内だけではできなかったことに、広がりを見せています。
例えば、前回お話をしたサンプルもそのひとつです。日本での内製だけでは迅速に対応できなかった部分も、中国と連携することで、対応でき、結果として、お客さまに喜んでいただけるということになりました。
中国との連携で目指すところを教えてください
2019年1月に、中国の会社と弊社で、日本で合同会社を作りました。金型の商社ですね。一緒に作ったのは、中国の成型メーカーさんで、日本国内の有名企業の管型を制作している会社さん。
日本における営業所のような役割がほしいと考えていたようで、弊社もぜひ協力したいと思い、出資しました。
まだ現在の段階では、単なる一つの営業所という位置づけにすぎませんが、ゆくゆくは、弊社を起点に、日本のメーカーと中国の成型メーカーを繋げられたら理想だなと思っています。
日本と中国のハブのような存在になれたらうれしいですよね。
ありがとうございました!
編集後記
今回お話してくださったのは、代表の立花さん。自分たちのメリットのことは考えず、いかにお客さまのため、提携先の会社のためになるのかということを、必死に追い求めている様子が伝わってきました。自分たちのためだけではなく、誰かのために仕事をする姿勢というのは、見習いたいなと思わせていただける取材でした。